スワンナプーム空港の入国審査が2026年9月から変わる?日本人の自動ゲート利用条件を解説

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スワンナプーム空港の入国審査が、2026年9月から少し変わる可能性があります。

タイ政府は、空港の混雑を減らすため、生体認証を利用した本人確認を拡大し、自動入国ゲートの処理能力を増やす方針を発表しました。

このニュースだけを見ると、

「2026年9月から、日本人も機械にパスポートをかざすだけで入国できるの?」

と思うかもしれません。

しかし、現時点で日本人が到着時の自動入国ゲートを利用できるようになるとは発表されていません。

2026年9月に予定されているのは、自動化システム拡充の第2段階です。

タイ当局は今後、利用対象をほかの低リスク国・地域へ広げることも検討していますが、追加される国や具体的な利用条件はまだ公表されていません。

今回は、

  • 2026年9月から何が変わるのか
  • 現在、到着時の自動ゲートを使える外国人は誰か
  • 日本人はいつから利用できそうなのか
  • 入国時と出国時の違い
  • 本当に入国審査の行列が短くなるのか

について整理します。

動画でも解説しています

この記事は、当YouTubeセカンドチャンネル動画をもとにしています。

今回のスワンナプーム空港の自動入国ゲート拡充については、YouTubeでも解説しています。

動画で確認したい方はこちらをご覧ください。

2026年9月から何が変わる?

タイ国政府観光庁は2026年7月17日、スワンナプーム空港の混雑緩和と旅行者の利便性向上に向けた改善策を発表しました。

対策の一つが、入国審査で使われる自動化技術の拡充です。

生体認証による本人確認を広げ、自動パスポートコントロールの処理能力を増やす計画となっています。その第2段階が、2026年9月に始まる予定です。

簡単に言えば、すべての旅行者を有人カウンターに並ばせるのではなく、対象条件を満たす人を自動ゲートへ振り分けます。

それによって、入国審査場全体の行列を短くする狙いがあります。

飛行機が予定どおり到着しても、複数の国際線が重なると、入国審査で長時間待つことがあります。

長時間のフライトを終えた後、最初に経験するのが入国審査の大行列では、旅行者にとってタイ到着時の印象も良くありません。

タイ政府は自動化だけでなく、関係機関の連携や人員配置も改善し、空港全体のサービスを向上させようとしています。

現在、到着時の自動ゲートを利用できる外国人は?

スワンナプーム空港の現在の案内では、到着時の自動パスポートコントロールを利用できるのは、次の旅行者です。

  • タイ国籍者
  • 対象条件を満たすシンガポール旅券所持者
  • 対象条件を満たす香港旅券所持者

スワンナプーム空港の公式到着案内にも、到着時のAutomatic Border Controlの対象として、タイ、シンガポール、香港が記載されています。

したがって、現時点では、日本のパスポートを持っているというだけで、タイ到着時の自動入国ゲートを利用できるわけではありません。

日本のパスポートにはICチップが搭載されていますが、

電子パスポートを持っていること

と、

タイ当局がその国籍を到着時の自動ゲート対象にしていること

は別の条件です。

係員から案内されていない状態で、

「日本のパスポートも電子化されているから使えるだろう」

と判断して、自動ゲートへ進まない方がよいでしょう。

空港内の案内表示と係員の指示に従ってください。

日本人は2026年9月から利用できる?

最も気になるのが、日本人旅行者も2026年9月から自動入国ゲートを利用できるのかという点です。

結論として、日本が9月から対象になるとは、まだ発表されていません。

タイ当局は、第2段階の開始後、利用対象をほかの低リスク市場からの旅行者へ拡大することを検討しています。

しかし、タイ国政府観光庁の発表には、追加対象となる国・地域の具体的な名称は記載されていません。日本も明記されていません。

日本はタイへの旅行者が多く、電子パスポートも普及しているため、将来的な候補になる可能性は考えられます。

ただし、これは公式発表ではなく推測です。

正式な対象国一覧が発表されるまでは、

日本人は到着時の自動入国ゲートの対象外

という前提で旅行の準備をするのが安全です。

「2026年9月からシステム拡充」

という発表と、

「2026年9月から日本人も利用可能」

という発表は同じではありません。

入国時と出国時の自動ゲートを混同しない

スワンナプーム空港の自動ゲートで、特に分かりにくいのが入国時と出国時の違いです。

今回のニュースは、外国からタイへ到着したときの入国審査に関するものです。

一方、タイから国外へ出る際の出国審査では、電子パスポートを持つ全ての国籍の旅行者が自動ゲートを利用できると案内されています。

現在の日本人旅行者について整理すると、次のようになります。

タイへ入国するとき

日本人は原則として有人の入国審査カウンターへ進みます。

到着時の自動ゲートは、現在、タイ、シンガポール、香港の対象者向けです。

タイから出国するとき

ICAO基準に対応した電子パスポートを持つ旅行者は、国籍を問わず自動ゲートを利用できると案内されています。

したがって、

「前回、日本へ帰るときに自動ゲートを使えた」

という経験があっても、タイへの入国時にも利用できるとは限りません。

入口と出口で利用条件が異なることを覚えておきましょう。

自動入国ゲートはどのような仕組み?

自動入国ゲートでは、電子パスポートの情報を機械で読み取り、顔などの生体情報を使って本人確認を行います。

AOT(タイ空港公社)は、Automated Border Controlを、生体認証技術と電子パスポートの読み取り機能を統合し、本人確認を自動化するシステムとして説明しています。

一般的には、次のような流れになります。

  1. 電子パスポートを読み取り機へ置く
  2. パスポートのICチップと顔写真を読み取る
  3. カメラで利用者の顔を撮影する
  4. パスポート情報と本人の顔を照合する
  5. 入国条件に問題がなければゲートが開く

ただし、

自動ゲートを通れば、無条件でタイへ入国できる

という意味ではありません。

システムが情報を読み取れない場合や、追加確認が必要な場合は、係員のいるカウンターへ案内される可能性があります。

例えば、

  • パスポートを正常に読み取れない
  • 顔認証が完了しない
  • パスポートの有効性に確認が必要
  • 入出国記録について確認が必要
  • 滞在目的などを確認する必要がある

といった場合です。

機械によって入国審査そのものがなくなるのではありません。

本人確認など、審査手続きの一部を自動化する仕組みです。

混雑を50%以上減らせる?

タイ国政府観光庁は、自動化チャンネルの処理能力を拡大することで、入国審査エリアの混雑を50%以上軽減できると見込んでいます。

ただし、

「今まで60分待っていた人が、必ず30分で通過できる」

という意味ではありません。

50%以上という数字は、入国審査場全体の混雑緩和についての予測です。

実際の待ち時間は、次のような条件によって変わります。

  • 同じ時間帯に到着する国際線の数
  • 到着する旅行者の人数
  • 自動ゲートを利用できる対象者の割合
  • 稼働しているゲート数
  • システムの安定性
  • 有人カウンターの職員数
  • 団体旅行客の到着状況
  • パスポート確認に時間がかかる旅行者の数

対象国が限定されたままであれば、自動ゲートの数を増やしても、日本人を含む対象外の旅行者は有人カウンターへ並ぶことになります。

一方で、シンガポールや香港などの対象者が自動ゲートへ移動すれば、その分、有人カウンターの行列が間接的に短くなる可能性はあります。

したがって、

2026年9月から必ず入国が速くなる

ではなく、

入国審査場の混雑を減らすため、処理能力と運用体制を強化する

と理解するのが適切です。

改善策は自動ゲートだけではない

今回の改善策では、自動ゲートの増強だけでなく、関係機関のデータ共有も強化されます。

空港、入国管理局、観光関係機関などが、航空便の予定と旅客数のデータをリアルタイムで共有します。

これによって、

  • 何時ごろ国際線が集中するか
  • 入国審査へ何人程度が到着するか
  • どの時間帯に職員を増やすべきか
  • どの審査エリアが混雑しそうか

を把握し、人員配置を調整しやすくします。

さらに、旅客数が既存の処理能力を超える場所については、

  • 臨時待機スペースの設置
  • 列の管理方法の改善
  • 旅行者の移動経路の見直し
  • 混雑していない審査場への誘導

なども検討されています。

個人的には、自動ゲートを増やすことと同じくらい、人員配置の調整も重要だと思います。

設備がたくさんあっても、必要な時間帯に稼働していなければ行列は減りません。

自動ゲート、有人カウンター、列の誘導、リアルタイムの混雑予測を組み合わせて初めて、入国審査全体が効率化されます。

自動ゲートと空港の顔認証サービスは同じ?

スワンナプーム空港では、入国審査以外でも、生体認証や顔認証を使った旅客サービスが導入されています。

AOTは、チェックインから搭乗までの旅客処理を効率化するため、自動チェックイン、自動手荷物預け機、旅客確認システム、自動搭乗ゲート、生体認証システムなどを整備しています。

ただし、

  • 航空会社のチェックイン
  • 手荷物預け
  • 保安検査前の本人確認
  • 搭乗ゲート
  • 入国・出国審査

は、それぞれ異なる手続きです。

空港内で顔認証サービスを利用したからといって、日本人が到着時の自動入国ゲートを利用できるようになるわけではありません。

入国審査の自動ゲートについては、タイ入国管理当局が定める国籍・パスポート・年齢などの利用条件が適用されます。

日本人旅行者は何をすればいい?

現時点で、スワンナプーム空港へ到着する日本人旅行者の準備が大きく変わったわけではありません。

到着後は、空港の案内表示と係員の指示に従い、原則として有人の入国審査カウンターへ進んでください。

日本人が自動入国ゲートの対象になったという正式発表がない段階で、勝手に自動ゲートへ進まない方がよいでしょう。

また、自動ゲートが将来利用可能になったとしても、パスポート以外の準備がすべて不要になるわけではありません。

TDACの登録は引き続き必要

タイへ入国する外国人は、原則として事前にTDAC(タイ・デジタル・アライバル・カード)を提出する必要があります。

自動入国ゲートの対象になった場合でも、TDACが不要になるという発表はありません。

TDACは入国前に旅行者情報や到着情報などを提出する制度で、自動ゲートは空港到着後の旅券確認や本人確認を効率化する設備です。

役割が異なります。

したがって、

「自動ゲートを使うから、TDACは登録しなくてよい」

とは考えないでください。

タイ入国管理局の公式サイトでTDACを提出し、登録確認情報をスマートフォンなどへ保存しておきましょう。

日本人も利用できるようになればメリットは大きい

個人的には、日本人旅行者も到着時の自動入国ゲートを利用できるようになれば、メリットは大きいと思います。

長時間のフライトを終えた後は、

  • 早くホテルへ移動したい
  • 荷物を受け取りたい
  • シャワーを浴びたい
  • 子どもを休ませたい
  • 高齢の同行者を長時間立たせたくない

と考える人が多いでしょう。

そこで入国審査に長い列ができていると、旅行開始直後から大きな負担になります。

特に、小さな子どもを連れた家族や高齢者との旅行では、待ち時間の短縮による効果は大きいと思います。

一方、自動化する場合は、利用方法を分かりやすく案内する必要があります。

  • パスポートをどこへ置くのか
  • 顔をどのカメラへ向けるのか
  • 帽子や眼鏡を外す必要があるのか
  • エラーが出た場合はどこへ行くのか
  • 家族は一人ずつ通過するのか

といった情報を、英語やタイ語だけでなく、日本語を含む複数言語で表示してもらえると利用しやすくなります。

2026年9月前後に確認したい3つのポイント

日本人旅行者は、2026年9月が近づいたら、次の3点を確認してください。

1.日本が対象国に追加されたか

最も重要なのは、日本のパスポート保持者が到着時の自動入国ゲート対象として正式に追加されたかどうかです。

「低リスク国へ拡大を検討」という情報だけでは、日本が対象になったとは判断できません。

2.利用条件

日本が追加された場合でも、すべての日本人が無条件で利用できるとは限りません。

次のような条件が設けられる可能性があります。

  • 電子パスポートを持っている
  • 一定年齢以上
  • パスポートの残存期間を満たす
  • 顔認証が利用できる
  • 過去の入国記録がある
  • 事前登録を済ませている

ただし、日本人向けの具体的条件は現時点では発表されていません。

3.利用できる入国審査場

スワンナプーム空港には、複数の入国審査エリアがあります。

対象国に追加された場合でも、すべての場所で同時に利用できるとは限りません。

到着当日は、空港の表示や係員の案内を確認してください。

まとめ:9月開始は日本人の利用開始を意味しない

今回は、スワンナプーム空港で2026年9月から、自動入国ゲート拡充の第2段階が始まるというニュースを紹介しました。

タイ政府は、生体認証の利用拡大と自動パスポートコントロールの処理能力増強によって、入国審査場の混雑を50%以上軽減できると見込んでいます。

現在、到着時の自動ゲートを利用できる外国人は、対象条件を満たすシンガポールと香港の旅券所持者です。

スワンナプーム空港の案内では、到着時の対象はタイ、シンガポール、香港となっています。

日本人が2026年9月から利用できるとは、まだ決まっていません。

一方、タイから国外へ出る際の出国審査では、電子パスポートを持つ全ての国籍の旅行者が自動ゲートを利用できると案内されています。

入国と出国では利用条件が異なるため、混同しないようにしてください。

日本人旅行者は、正式な対象国発表が出るまでは、到着時には有人カウンターを利用する前提で準備しましょう。

そして、自動ゲートの対象になった場合でも、TDACなどの入国前手続きが不要になるわけではありません。

2026年9月前後にタイへ行く方は、

  • 日本が正式に対象国へ追加されたか
  • 年齢やパスポートなどの利用条件
  • どの入国審査場で利用できるか

を、タイ国政府観光庁、タイ入国管理局、スワンナプーム空港などの公式情報で確認してください。

皆さんは、日本人も到着時の自動入国ゲートを利用できるようになってほしいですか?

それとも、機械ではなく、係員に直接確認してもらう方が安心でしょうか。

スワンナプーム空港の入国審査で長時間並んだ経験がある方も、ぜひコメントで教えてください。

参考情報

出典:タイ国政府観光庁「Thailand’s Tourism and Sports Ministry accelerates service improvements at Suvarnabhumi Airport」

出典:スワンナプーム空港「Arrival Procedure」

出典:スワンナプーム空港「Departure Procedure」

出典:タイ空港公社「Automated Border Control System」

この記事は、当YouTubeセカンドチャンネル動画をもとにしています。

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