
ベトナムを代表する格安航空会社Vietjet Air(ベトジェット・エア)が、世界の旅行者による投票で大きな注目を集めました。
ベトジェットの客室乗務員の制服が「世界1位」に選ばれました。
航空会社の安全性やサービスなどを評価するAirlineRatingsが実施した「2026 Flyers’ Choice Awards」で、Vietjetが「Best Cabin Crew Uniform」部門の1位を獲得しました。
さらに制服だけではありません。
「Favourite Low-Cost Carrier(お気に入りLCC)」部門でもVietjetが1位となり、2部門を制する結果となりました。
ただし、このランキングを「遅延が少ない航空会社ランキング」や「総合的に世界一優秀なLCC」と理解するのは少し違います。
今回は実際の旅行者が「好き」と感じた航空会社へ投票する人気投票型のアワードです。
ベトジェットの鮮やかな赤い制服や、ひと目で分かるブランドイメージが、多くの旅行者の印象に残った結果と言えそうです。
動画でも解説しています
この記事は、当YouTubeセカンドチャンネル動画をもとにしています。
ベトジェットが世界の旅行者から選ばれた今回のランキングについて、制服の特徴や「Favourite Low-Cost Carrier」とはどんな賞なのかを動画でも紹介しています。
記事とあわせて確認してみてください。
ベトジェットの制服が世界1位に

今回Vietjetが1位になったのは、AirlineRatingsの2026 Flyers’ Choice Awardsに設けられた、
Best Cabin Crew Uniform
という部門です。
日本語では「最も人気のある客室乗務員制服」「最も優れた客室乗務員制服」といった意味になります。
2026年の上位は次のようになりました。
- 1位:Vietjet Air
- 2位:Malaysia Airlines
- 3位:Singapore Airlines
マレーシア航空やシンガポール航空といえば、昔から制服のデザインでも有名な航空会社です。
その2社を抑えてVietjetが1位になったという点では、かなり興味深い結果です。
赤い制服がベトジェットの象徴
Vietjetの制服は、鮮やかな赤が大きな特徴です。
女性客室乗務員の制服では、
- 鮮やかな赤いトップス
- チェック柄を取り入れたデザイン
- 蝶ネクタイ
- ギャリソンキャップ
- 若々しいショートパンツスタイル
などが組み合わされています。
昔ながらのフォーマルな航空会社の制服とは少し違い、若々しくカジュアルで、一度見ると覚えやすいデザインです。
「赤い制服=ベトジェット」とすぐ分かるブランド力も今回の投票では強かったのかもしれません。
このランキングは「専門家評価」ではない

今回の結果を理解するうえで重要なのが、Flyers’ Choice Awardsの仕組みです。
AirlineRatingsには、編集部や専門家が航空会社を評価するランキングもあります。
しかしFlyers’ Choice Awardsは、それとは別です。
Flyers’ Choice Awards
航空業界の専門家が採点して決める賞ではありません。
世界の旅行者が自分の好きな航空会社へ投票して決める賞です。
AirlineRatingsによると、投票は2026年7月に行われました。
Vietjetの発表では、今年は約4万件の確認済み投票が集まったとしています。
そのため、今回の結果は、
- 制服が印象に残った
- 航空会社の雰囲気が好き
- また利用したい
- ブランドに親しみを感じる
といった、旅行者の好感度が反映されやすいランキングです。
「Favourite Low-Cost Carrier」でも1位
Vietjetは制服部門だけでなく、
Favourite Low-Cost Carrier
でも世界1位となりました。
簡単に言えば、旅行者が選ぶ「お気に入りのLCC」です。
2026年の上位は、
- 1位:Vietjet Air
- 2位:AirAsia
- 3位:Jetstar、easyJet
となりました。
東南アジアで利用する機会の多いVietjetとAirAsiaが1位、2位になっているのは、利用者にとって馴染みのある結果でもあります。
「人気LCC1位」=定時性1位ではない
ここは誤解しない方がいいでしょう。
Favourite Low-Cost Carrierで1位になったからといって、遅延の少なさや定時運航率で世界1位になったという意味ではありません。
今回のFlyers’ Choice Awardsは旅行者による人気投票です。
そのため、
- 定時運航率
- 欠航率
- 手荷物トラブル件数
- 追加料金の安さ
- 予約変更のしやすさ
などを数値で比較したランキングではありません。
航空会社選びでは、今回のような人気ランキングだけではなく、自分が利用する路線の時間、料金、手荷物条件なども含めて比較した方がいいでしょう。
ベトジェットを利用するなら手荷物7kgに注意
Vietjetを利用する人が特に確認しておきたいのが、機内持込手荷物です。
一般的なEco運賃などでは、機内へ持ち込める荷物は原則として、
メインの手荷物+小型手荷物を合わせて合計7kgまで
となっています。
- メイン手荷物:最大56cm × 36cm × 23cm
- 小型の身の回り品:例として最大30cm × 20cm × 10cm
- 合計重量:原則7kg
運賃タイプや路線によって条件が異なる場合があるため、予約した航空券のルールを確認してください。
またEco運賃では、基本的に無料の受託手荷物は含まれておらず、必要な場合は追加購入する形になります。
LCCを利用するときは、出発前に自宅で手荷物の重さを確認しておくと安心です。
制限ぎりぎりではなく、少し余裕を持たせておくと空港で慌てずに済みます。
制服1位はベトジェットのブランド戦略とも相性がいい
Vietjetは、以前から非常に分かりやすいブランドイメージを作ってきた航空会社です。
機体、広告、客室乗務員の制服などに赤を多く使い、旅行者がひと目でVietjetだと分かるデザインを採用しています。
航空会社の制服には、単に客室乗務員が仕事で着る服というだけではなく、航空会社そのものを表現する広告のような役割もあります。
空港やSNSなどで制服姿を見る機会も多いため、特徴的なデザインはブランド認知にもつながります。
その意味では、今回の制服世界1位という結果は、Vietjetが長年作ってきた「若く、明るく、目立つ航空会社」というイメージとも相性が良かったのでしょう。
ベトナム航空も別部門で1位
今回のFlyers’ Choice Awardsでは、実はもう一つベトナムの航空会社が注目されています。
Vietnam Airlines(ベトナム航空)です。
ベトナム航空は、機体デザインを評価する「Best Aircraft Livery」部門で1位となりました。
深い青緑系の機体に金色の蓮を配置したデザインは、ベトナムらしさを強く感じさせます。
つまり2026年のFlyers’ Choice Awardsでは、
- 制服:Vietjetが世界1位
- お気に入りLCC:Vietjetが世界1位
- 機体デザイン:Vietnam Airlinesが世界1位
と、ベトナムの航空会社がデザインやブランド面でかなり存在感を示した結果となりました。
【追加情報】専門家が選ぶ2026年LCCランキングでは結果が違う
今回の人気投票と比較すると面白いのが、AirlineRatingsが別に発表している「World’s Best Airlines for 2026」です。
こちらは旅行者による人気投票ではなく、AirlineRatings編集部が機内サービスや商品などの基準をもとに評価するランキングです。
2026年の「World’s Best Low-Cost Carriers」では、
- 1位:HK Express
- 2位:Jetstar
- 3位:AirAsia Group
- 10位:Vietjet Air
という結果でした。
一方、さらに低価格モデルへ特化した「World’s Best Ultra-Low Cost Carrier」ではVietjetが1位に選ばれています。
つまり、同じAirlineRatingsでも、
旅行者による人気投票
Favourite Low-Cost Carrier:Vietjet 1位
編集部によるLCC評価
World’s Best Low-Cost Carrier:Vietjet 10位
Ultra-Low Cost部門
Vietjet 1位
となっており、何を基準にしたランキングなのかによって結果は大きく変わることが分かります。
まとめ:制服世界1位は「旅行者から見た印象」の評価
ベトナムの格安航空会社Vietjet Airが、AirlineRatingsの2026 Flyers’ Choice Awardsで、
- Best Cabin Crew Uniform
- Favourite Low-Cost Carrier
の2部門で1位になりました。
制服部門ではMalaysia Airlines、Singapore Airlinesを抑えてトップ。
お気に入りLCC部門ではAirAsiaを抑えてトップとなっています。
ただし、今回のFlyers’ Choice Awardsは、
「専門家が客観的な運航データで選んだ世界一」ではなく、「旅行者が好きだと投票した世界一」です。
そのため、定時性、料金、手荷物条件などとは分けて考える必要があります。
それでも、多くの旅行者の記憶に残り、「好き」と感じてもらえることは航空会社のブランドとして大きな強みです。
赤い制服を見ただけで「ベトジェットだ」と分かる。
今回の世界1位は、そんなVietjetの分かりやすいブランド作りが旅行者に評価された結果なのかもしれません。
参考情報
- AirlineRatings「2026 Flyers’ Choice Awards」
- AirlineRatings「World’s Best Airlines for 2026」
- Vietjet Air「Favourite Low-Cost Carrier / Best Cabin Crew Uniform」受賞発表
- Vietjet Air 機内持込手荷物規定
この記事は、当YouTubeセカンドチャンネル動画をもとにしています。




