
タイ・バンコクで、日本人旅行者にも改めて注意してほしい事件が発生しました。
場所は、スワンナプーム空港から市内へ移動するときにも利用されるAirport Rail Link(エアポート・レール・リンク)のマッカサン駅周辺です。
43歳の日本人男性が少年グループに襲われ、現金などを奪われる事件が発生しました。
事件に関与したとして、その後13歳から17歳の少年7人が警察に特定され、少年・家庭裁判所で手続きが進められています。
マッカサンと聞くと、決して観光客が近づかないような場所ではありません。
むしろ空港アクセスでも利用される交通の要所です。
今回の事件から改めて覚えておきたいのは、「有名な駅の近くだから安全」とは限らないということです。
特に夜間、土地勘のない場所で道に迷った場合は、人通りの少ない裏道へそのまま進まず、明るい大通りや店舗のある場所へ戻ることが重要です。
動画でも解説しています
この記事は、当YouTubeセカンドチャンネル動画をもとにしています。
今回のマッカサン駅付近で起きた事件や、海外旅行中に強盗などへ遭遇した場合にどう行動すべきか、旅行前に準備しておきたい安全対策について動画でも紹介しています。
記事とあわせて確認してみてください。
マッカサン駅近くで日本人観光客が襲われる

事件が起きたのは2026年8月12日午後8時10分ごろです。
タイ観光警察によると、日本人旅行者の男性がバンコクのAirport Rail Linkマッカサン駅付近で、若者のグループから暴行を受け、金品を奪われました。
被害者はその後、警察へ被害を届け出ています。
複数のタイメディアによると、被害者は43歳の日本人男性です。
土地勘がなく道に迷い、駅近くの暗く草木の茂った場所へ入ったところ、少年らが乗ったバイクに接近されました。
少年らから金銭を要求され、男性が拒否した後に暴行を受けたと報じられています。
事件現場は「駅構内」ではない
今回の事件について、「マッカサン駅で強盗事件が起きた」とだけ聞くと、駅のホームや改札付近で突然襲われたように感じるかもしれません。
しかし報道されている現場は、駅構内ではなく、Airport Rail Linkマッカサン駅に近い草木の茂った空き地・人通りの少ない場所です。
ここは重要な違いです。
「マッカサン駅そのものが危険」という話ではありません。
駅の近くでも、夜間に人通りの少ない場所へ入ると周囲の雰囲気が大きく変わる、という点に注意が必要です。
これはマッカサンに限らず、バンコクの他のエリアでも同じです。
マッカサン駅は空港アクセスでも使われる
マッカサン駅は、Airport Rail Linkの主要駅の一つです。
スワンナプーム空港からバンコク中心部へ移動するときに利用する旅行者もいます。
さらにMRTブルーラインのペッチャブリー駅とも徒歩で接続できるため、スクンビット方面などへ移動する際にも便利です。
そのため今回の事件は、
「観光客が普通に利用する場所の近くでも事件は起こり得る」
という点で注意したいニュースです。
13~17歳の少年7人を特定
事件後、警察は周辺の防犯カメラなどを調べ、逃走したグループを追跡しました。
その結果、事件に関与したとして、13歳から17歳までの少年7人が特定されました。
少年らはディンデーン地区周辺で警察に身柄を確保されています。
警察の事情聴取では、少年らが事件への関与を認めたと報じられています。
その後、7人は中央少年・家庭裁判所へ送られました。
「夜間の共同強盗」容疑で裁判所へ
2026年8月15日、マッカサン警察署は少年7人を「夜間の共同強盗」の容疑で中央少年・家庭裁判所へ送致しました。
保護者らは裁判所で保釈を申請する準備をしていると報じられています。
警察側は保釈申請に反対しない方針を示しました。
ただし、
保釈を実際に認めるかどうかを決めるのは裁判所です。
「警察が保釈した」という意味ではないので、この点は分けて考える必要があります。
被害者は顔などを負傷
報道によると、日本人男性は殴られるなどして負傷しました。
タイ通信社の報道では、耳の後ろを4針、唇を3針縫う処置を受けたとされています。
男性はその場から逃れ、近くにいた人へ助けを求めることができました。
金品を奪われたことは大きな被害ですが、まずその場から離れられたことが非常に重要です。
強盗に遭ったら「お金より命」を優先する

海外旅行中に強盗へ遭遇した場合、最も重要なのは財布やスマートフォンを守り抜くことではありません。
最優先は、自分の命と身体を守ることです。
相手が金銭を要求している場合、特に複数人だったり、武器を持っている可能性があったりする場合は、無理に抵抗すると被害が大きくなる可能性があります。
- 急な動きを避ける
- 相手を挑発しない
- 無理に財布やスマホを奪い返そうとしない
- 安全に離れられる状況になったら人の多い場所へ移動する
- 安全確保後に警察や周囲へ助けを求める
「相手に勝つ」ことではなく、「無事にその場を離れる」ことが目的です。
夜に道へ迷ったら、そのまま進まない
旅行中はGoogle Mapsなどを見ながら歩いていても、入口を間違えたり、一本違う道へ入ったりすることがあります。
昼間ならそれほど気にならない場所でも、夜になると人通りが極端に少なくなることがあります。
そんなときに重要なのが、
「たぶんこの先だろう」と無理に進まないこと。
不安を感じたら、一度明るい大通りや店舗、駅などへ戻りましょう。
数分遠回りになっても、安全な道を選ぶ方が重要です。
駅の近くでも「裏道」は雰囲気が変わる
バンコクは大都市ですが、主要道路から一本入っただけで街灯や人通りが少なくなる場所があります。
これはマッカサンだけではなく、スクンビットなど日本人旅行者や在住者が多いエリアでも同じです。
特に夜間は、
- 街灯がほとんどない
- 人通りがない
- 空き地や工事現場が多い
- バイクや人が集まっている
- 周囲の店舗がすべて閉まっている
といった場所へ無理に入る必要はありません。
迷ったら配車アプリを使うのも一つの方法
目的地まで徒歩10分、15分程度だと、「歩いてしまおう」と考えることもあるでしょう。
しかし夜間で道がよく分からない場合は、Grabなどの配車アプリを利用する方が安心なケースもあります。
ホテルやショッピングモール、コンビニなど、人のいる場所から配車するのも一つの方法です。
数十~数百バーツを節約するために、人通りのない場所を長時間歩く必要はありません。
現金やカードを一か所にまとめすぎない
旅行中の被害を完全に防ぐことは難しくても、被害を小さくする準備はできます。
- 必要以上の現金を持ち歩かない
- 現金を複数の場所へ分ける
- クレジットカードをすべて同じ財布へ入れない
- パスポート原本を持ち歩く必要があるか確認する
- カード会社の緊急連絡先を保存する
財布を失った瞬間に、現金・カード・身分証明書をすべて失う状態は避けたいところです。
被害に遭った後にやること
安全な場所まで移動できたら、次に必要なのは被害への対応です。
- 警察へ連絡する
- 怪我があれば病院へ行く
- カードを盗まれた場合は利用停止する
- スマートフォンを盗まれた場合は通信会社や端末管理サービスを確認する
- 旅行保険会社へ連絡する
- 必要に応じて日本大使館・総領事館へ相談する
海外旅行保険では、警察の被害届や病院の診断書などを求められることもあるため、可能な範囲で記録を残しておきましょう。
タイ旅行で覚えておきたい緊急番号

事件や事故が起きてから番号を調べようとすると、慌ててしまうことがあります。
旅行前に最低限、次の番号をスマートフォンへ登録しておくと安心です。
- 191:警察・緊急通報
- 1155:タイ観光警察
- 1669:救急医療
スマートフォンを紛失した場合に備え、ホテルの住所や緊急連絡先を紙や別端末にも控えておくとさらに安心です。
観光警察の公式アプリも準備しておく
タイ観光警察は、旅行者向けの公式アプリ「Thailand Tourist Police」も提供しています。
観光警察の公式情報では、アプリから、
- SOSで支援を求める
- GPSで現在地を共有する
- メッセージや画像を送る
- 観光警察1155と連携する
といった機能が案内されています。
以前「TPB」などと呼ばれることもありましたが、現在アプリを探す場合は「Thailand Tourist Police」で確認するのが分かりやすいでしょう。
事件が起きてからインストールするのではなく、旅行前に一度起動して使える状態にしておくことが大切です。
「バンコクは危険」と怖がりすぎる必要はない
今回のような事件を見ると、「バンコクは危険なのでは」と不安になる人もいるでしょう。
しかし、一つの事件だけを理由にバンコク全体を危険な都市と考える必要はありません。
一方で、大都市だから、観光客が多いから、駅の近くだからといって完全に油断するのも適切ではありません。
怖がりすぎない。
でも、油断もしない。
このバランスが、海外旅行では重要です。
旅行中に意識したい7つの安全対策
- 夜間は人通りの少ない道を避ける
- 道に迷ったら無理に進まない
- 必要以上の現金を持ち歩かない
- 現金・カードを一か所にまとめない
- 危険を感じたら明るく人の多い場所へ移動する
- 強盗に遭ったら身体の安全を最優先にする
- 1155など緊急連絡先を事前に登録する
どれも特別な方法ではありませんが、旅行中の基本的な安全対策として覚えておきたい内容です。
【追加情報】少年らは「1,400バーツを奪った」と供述
その後のタイメディア報道では、少年らが事件への関与を認めた際、被害者から1,400バーツを奪い、7人で200バーツずつ分けたと供述したとされています。
また、少年らは以前から他人に金銭を求めることがあったと説明しているとも報じられています。
ただし、少年事件であるため、捜査内容の一部について警察は詳細を公開していません。
今後の処分についても、少年・家庭裁判所での手続きを経て判断されることになります。
まとめ:駅の近くだからと油断せず、夜の裏道を避ける
2026年8月12日、バンコクのAirport Rail Linkマッカサン駅付近で、43歳の日本人男性が少年グループから暴行を受け、金品を奪われました。
その後、13~17歳の少年7人が特定され、夜間の共同強盗容疑で中央少年・家庭裁判所へ送られています。
今回の事件現場はマッカサン駅構内ではなく、駅に近い人通りの少ない場所でした。
今回の事件から覚えておきたいこと
駅の近くだからと油断しない。
夜間に道へ迷ったら、暗い裏道へ進まない。
強盗に遭った場合は身体の安全を最優先にする。
観光警察1155など緊急連絡先を旅行前に準備する。
お金やスマートフォンは後から対応できても、命や身体は取り戻せない場合があります。
海外旅行では過度に怖がる必要はありませんが、「少し雰囲気がおかしい」と感じたときに引き返す判断は大切です。
参考情報
- タイ観光警察「日本人観光客暴行・強盗事件」
- Thai PBS「7人の少年を少年・家庭裁判所へ送致」
- Thai News Agency「Seven youths detained over assault on Japanese tourist in Bangkok」
- Thairath「Seven Juveniles Detained for Assaulting Japanese National」
- Thailand.go.th 緊急連絡先
- Tourist Police Bureau「Thailand Tourist Police Application」
この記事は、当YouTubeセカンドチャンネル動画をもとにしています。




