
タイ・バンコクのスワンナプーム国際空港を利用する旅行者にとって、かなり気になるニュースが出ています。
タイ政府が、入国審査の自動化ゲート「Auto Gate」を、新たに31国籍へ拡大する方針を発表しました。
実現すれば、これまで有人の入国審査カウンターへ並んでいた多くの外国人旅行者が、パスポートを読み取らせる自動ゲートを利用できるようになります。
スワンナプーム空港では、時間帯によって入国審査に長い列ができることがあります。
そのため今回の拡大は、入国時の待ち時間を大きく減らす可能性がある施策として注目されています。
ただし、2026年8月27日時点では注意点があります。
「31国籍へ拡大」は正式発表されています。
しかし、31国籍の具体的なリストはまだ正式公表されていません。
そのため、日本人が対象になるかについても現段階では正式確定とは言えません。
日本人旅行者にとって期待の大きいニュースですが、現時点では「日本も対象になる可能性はあるが、正式発表待ち」として見ておくのが安全です。
動画でも解説しています
この記事は、当YouTubeセカンドチャンネル動画をもとにしています。
スワンナプーム空港で予定されているAuto Gateの対象拡大について、入国審査がどの程度便利になる可能性があるのか、初めてタイへ行く場合はどうなるのかなどを動画でも紹介しています。
記事とあわせて確認してみてください。
スワンナプーム空港のAuto Gateを31国籍へ拡大

タイ政府が2026年8月17日に発表したのが、スワンナプーム空港の入国審査を改善するための新しい対策です。
その中でも特に注目されているのが、
自動化された入国審査「Auto Gate」の利用対象を、新たに31国籍へ広げること。
です。
タイ入国管理局はすでに原則としてこの拡大を承認しており、現在は署名などの手続きを進めています。
政府は2026年8月末までの実施を見込んでいます。
ただし、実際の運用は設備やシステム、安全確認などの準備状況に合わせて段階的に始まる予定です。
そもそもAuto Gateとは?
Auto Gateは、入国審査官がいるカウンターではなく、機械を使って本人確認を行う自動化された入国審査です。
一般的には、
- 電子パスポートを読み取る
- 顔認証などで本人確認を行う
- 入国情報をシステムで照合する
- 問題がなければゲートが開く
という流れになります。
有人カウンターのように、一人ずつ入国審査官とやり取りする必要がないため、多くの旅行者を短時間で処理できるのが大きなメリットです。
日本人も使えるようになる?
日本人旅行者として最も気になるところでしょう。
結論から言うと、
現時点では「日本が正式に31国籍へ含まれている」とは確認できていません。
タイ政府は31国籍を追加すること自体は発表していますが、具体的な国名リストについてはまだ公開していません。
追加する国籍は、
- 入国拒否率などの統計
- Henley Passport Index
- 法律上の条件
- 安全保障上のリスク
などを考慮して選定されています。
日本はパスポートの信頼性などから対象になる可能性が期待されていますが、正式な国名発表が出るまでは断定しない方がいいでしょう。
初めてタイへ行く人はAuto Gateを使えない?
ここも今回のニュースで重要なポイントです。
政府の説明では、タイへの初回入国者については、生体情報の登録が必要とされています。
つまり、タイへ一度も入国したことがない旅行者の場合、最初からそのままAuto Gateを利用する形にはならない可能性が高いということです。
最初の入国時に有人審査などで、
- 顔情報
- 指紋などの生体情報
- パスポート情報
を登録したうえで、その後の入国でAuto Gateを利用できる仕組みが想定されています。
過去にタイへ入国したことがあれば使える?
では、これまで何度もタイへ旅行している人はどうなるのでしょうか。
タイ政府は、過去にタイへ入国しており、生体情報がシステムに保存されている旅行者については、Auto Gateを先に利用できる可能性があるとしています。
近年タイへ入国した人であれば、入国審査の際にカメラを見たり、指紋をスキャンした経験がある人も多いでしょう。
そうした情報が現在のシステムで正常に利用できれば、比較的スムーズにAuto Gateの対象になる可能性があります。
ただし「以前タイへ行ったことがある=必ずAuto Gateを使える」という意味ではありません。
実際には、パスポート、生体情報、システム上の照合状況などによって判断されます。
「Auto Gate開始後に2回使わないとダメ」ではない
この点は少し分かりにくいため整理しておきます。
今回の説明は、
「新しいAuto Gate制度が始まってから1回有人審査を受け、その次から使える」
という意味とは限りません。
重要なのは、タイの入国管理システムに利用可能な生体情報がすでに登録されているかです。
過去の入国時に登録された情報が利用可能であれば、制度開始後の早い段階からAuto Gateを利用できる可能性があります。
対象はまずスワンナプーム空港
今回発表された「31国籍への拡大」は、バンコク・スワンナプーム国際空港の入国審査についての施策です。
そのため、
- ドンムアン空港
- プーケット空港
- チェンマイ空港
などでも同じ条件で外国人の入国Auto Gateが使えるようになる、と今回の発表だけから判断することはできません。
まずはスワンナプーム空港の入国審査についてのニュースとして理解しておくのがいいでしょう。
最大53%の到着客がAuto Gateへ
今回の施策が注目されている理由は、その規模です。
タイ政府の想定では、Auto Gateが十分に稼働した場合、
国際線到着客の約53%がAuto Gateを利用できる可能性があります。
残る約47%については、引き続き有人の入国審査を利用する想定です。
新たにAuto Gateの利用対象となる可能性がある旅行者は年間約650万人。
さらに、一部の長期ビザ保有者約90万人も対象になる見込みです。
スワンナプーム空港はピーク時1時間6,000人
スワンナプーム空港がAuto Gateを急いで拡大する背景には、入国審査エリアの混雑があります。
政府発表によると、国際線到着客は1日およそ7万人。
特に午後1時から午後5時ごろのピーク時間帯には、
1時間あたり5,000~6,000人
が入国審査エリアへ流れ込むことがあります。
短時間に複数の国際線が到着すると、入国審査の前に長い列ができることもあります。
待ち時間が「半分になる」とは限らない
約53%の旅行者がAuto Gateを使えるのであれば、
「入国審査の待ち時間も半分になるのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、必ずしもそうとは限りません。
- Auto Gateで認証できず止まる人
- 初回入国で生体情報登録が必要な人
- 追加確認が必要になる人
- 操作に慣れていない人
- 有人審査が必要なケース
もいるためです。
それでも有人カウンターへ並ぶ人数そのものが減れば、全体として入国審査の列が短くなる可能性は十分あります。
Auto GateになってもTDACは必要

ここは特に間違えないようにしたいポイントです。
Auto Gateを使えるようになっても、TDACが不要になるわけではありません。
Thailand Digital Arrival Card(TDAC)は、外国人がタイへ入国する前に旅行情報などを登録するデジタル到着カードです。
原則として外国人旅行者は、タイへ入国するたびにTDACを提出する必要があります。
Auto Gateは入国審査を自動化するシステム。
TDACはタイへ到着する前に旅行情報を提出する制度です。
まったく別の仕組みとして考えてください。
TDACは無料、偽サイトにも注意
タイ政府は今回のAuto Gate発表と同時に、TDACについても注意を呼びかけています。
検索エンジンなどからTDACを探すと、公式ではない代行サイトが表示される場合があります。
中には入力代行などとして料金を請求するサイトもあります。
タイ政府の公式TDAC申請そのものは無料です。
TDACは入国日を含む到着3日前から登録できます。
旅行前は、必ずタイ入国管理局の公式TDACサイトから手続きしてください。
旅行者としては何を準備すればいい?
- ICチップ付きの有効なパスポートを用意する
- 出発前にTDACを登録する
- 空港到着後は「Auto Gate」の案内を確認する
- 対象国・利用条件が更新されていないか確認する
- ゲートで利用不可と表示されたら有人審査へ進む
利用条件を満たしていても、当日のシステム状況などによって有人審査へ案内される可能性はあります。
「自分は絶対Auto Gateを使える」と決めつけず、空港の案内に従うのが確実です。
【追加情報】8月27日時点でも31国籍の詳細は未公表
今回の発表では「2026年8月末までの開始」が目標とされています。
ただし、2026年8月27日時点で確認できるタイ政府の最新発表では、31国籍の具体的なリストは公表されていません。
また、署名手続きやシステム準備を進めている段階とされています。
そのため、
日本人も必ず使える
○月○日から確実に使える
過去にタイへ行った人なら全員使える
といった断定は、現時点では避けた方がいいでしょう。
正式な対象国と運用開始日が発表された場合は、その情報を確認したうえで利用してください。
まとめ:大幅な混雑緩和に期待、ただし日本人対象は正式発表待ち
タイ政府は、バンコク・スワンナプーム国際空港の入国審査で利用されるAuto Gateについて、新たに31国籍へ対象を拡大する方針を発表しました。
政府は2026年8月末までの開始を見込んでおり、十分に稼働すれば到着客の約53%がAuto Gateを利用できる可能性があります。
一方で、現時点では31国籍の具体的なリストは正式公開されていません。
今回のポイント
スワンナプーム空港の入国Auto Gateを31国籍へ拡大予定。
8月末までの開始を目標としている。
初回入国者は生体情報の登録が必要。
過去の生体情報が利用できる人は先に対象になる可能性がある。
日本が31国籍に含まれるかは正式発表待ち。
Auto Gateを利用してもTDACは別途必要。
スワンナプーム空港の長い入国審査が少しでも短くなるのであれば、旅行者にとってかなり大きな改善です。
正式な対象国と開始日について、今後のタイ政府・入国管理局の発表に注目です。
参考情報
- タイ政府「スワンナプーム空港 Auto Gate 31国籍追加計画」
- Thailand Government Public Relations Department
- タイ入国管理局「Thailand Digital Arrival Card(TDAC)」
- Airports of Thailand「Suvarnabhumi Airport」
この記事は、当YouTubeセカンドチャンネル動画をもとにしています。




